グローバル化への挑戦【第二弾】:日本企業の課題とその買収対象企業へのインパクト‐実践的考察
海外企業を買収・統合する場合、案件がまとまり、契約書への署名が完了しただけでは、プロジェクト完遂とは言えません。それでは一体何をもって成功と判断されるのでしょうか?
「グローバル化への挑戦」シリーズの第2弾となる本レポートにおいて、ベーカーマッケンジーはマージャーマーケット(Mergermarket)と共同し、日本企業と欧米企業に買収された企業を対象に調査を実施しました。海外企業の買収・統合の各段階において、買収した・された側の企業の見方の違いを比較し、何がグローバル・トランスフォーメーションを成功に導くための重要な要素(成功の鍵)となるのかについての調査と考察を行いました。
本レポートでは、海外企業の買収・統合において、企業が重点的に取り組むべき4つの分野を明らかにしています。
重点的に取り組むべき4つの分野
異なる企業文化の融合 | 買収対象企業が持つ異なる企業文化への理解と対応は、経営者が頭を悩ませる主要な課題の1つです。しかしながら、買収の初期段階で真正面から取り上げられることはほとんどありません。 | |
優秀な人材の選定と維持 | 買収対象企業において、新たな人材を採用し、優秀な人材を維持するための独創的なアプローチの重要性がますます高まっています。適切な人材を登用すること、また、人材の流出を防ぐため、長期インセンティブプランなど戦略的な報酬プログラムを採り入れることが重要です。 | |
事業の統合における課題 | 財務・税務部門や経営機能、ITシステム、研究開発部門の統合は、企業統合における最大の課題です。 | |
ITシステムの統合プロセス | ITシステムの統合を優先的に実施することで、異なる部門間、各部門におけるメンバー同士、経営陣におけるコミュニケーションがより円滑に行われ、企業統合におけるその他の側面においてもプラスに作用し、企業統合をよりスムーズに進めるための鍵となり得ます。 |
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