2020年7月3日、初版が公表された2012年から約8年ぶりに、米国法務省(「DOJ」)及び米国証券取引委員会(「SEC」)の共同作成による、米国海外腐敗行為防止法(「FCPA」)のリソースガイド(「リソースガイド」)の第2版が公表されました 。リソースガイドは、FCPAの執行機関であるDOJ及びSECが、FCPAの解釈及びその執行実務に関連する情報を集約し、FCPAの適用対象となり得る者に対し、同法を遵守するための留意点、同法に違反した場合の適切な対応などを提示するものであり、FCPAを含む贈収賄防止コンプライアンスに取り組むグローバル企業にとって非常に貴重な資料です。

新たに公表されたリソースガイド第2版は、初版の内容に大きな変更を加えるものではないものの、初版が発表された2012年以降の重要な執行事例及び最新の執行実務に関する情報が整理されており、今後のFCPAコンプライアンス実務において重要な指針といえます。本アラートでは、リソースガイド第2版における主な変更点を概説します。

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