米国財務省外国資産管理局(OFAC)が、仮想通貨産業向けの制裁コンプライアンス・ガイダンス及びFAQの更新版を公表
2021年10月15日、米国財務省外国資産管理局(以下「OFAC」)は、「仮想通貨の普及拡大は、より大きな制裁リスクをもたらすことになる」との認識を踏まえ、仮想通貨産業向けの制裁コンプライアンス・ガイダンス(以下「ガイダンス」)を公表した。同ガイダンスは、(1)最近のOFACによる仮想通貨取引所(SUEX OTC, S.R.O)の初めてのSDN指定、及び(2)暗号通貨の犯罪的悪用に取り組むための国家暗号通貨執行チーム(NCET)の立ち上げ、に続くものとなる。新たに公表されたガイダンスは、OFACによる制裁の要件及び手続の概要並びに制裁コンプライアンスのベストプラクティスを定めることにより、仮想通貨産業がOFACの制裁を遵守するための手助けになることを目的としている。また、後述の通り、同日にOFACは、関連する2つの「よくある質問と答え」の更新も行った。