概要

日本だけではなく、米国、英国、中国、ブラジルなど世界各国で企業犯罪に対する取締りが強化される中、グローバル企業にとってコンプライアンスリスクの管理は最重要課題となっています。世界各国の規制当局は、企業に対して、自らの役職員その他の関係者の法令違反行為を防止するためのコンプライアンス体制を整備することを要求し、違反企業に対する執行にあたり、適切なコンプライアンス体制の整備を責任の軽減要素として考慮しています。リスクに応じた実効的なコンプライアンス体制を整備することで、コンプライアンス違反行為を未然に防止することができるだけではなく、万が一違反行為が発生した場合に当局から重大な制裁を課せられるリスクを軽減することが可能となります。

当事務所の専門家は、贈収賄防止、独占禁止/競争法、個人情報保護、マネーロンダリング防止(AML)、証券法、輸出管理/経済制裁その他の国内外のコンプライアンス関連法令に精通しています。対処すべきコンプライアンス問題に応じて最適なチームを構成し、世界各国のメンバーファームと連携し、国ごとに異なる多様な法令の遵守に向けた実効的なコンプライアンス体制の策定・実施のために以下のような支援を提供しています。

  • リスクアセスメント実施のサポート
  • コンプライアンス組織体制や内部統制体制の構築に関するアドバイスの提供
  • 関連する社内規定の作成及びレビュー
  • コンプライアンス研修の実施
  • モニタリング/コンプライアンス監査の実施のサポート

主要実績

  • 多くの日本企業の海外贈収賄防止及び競争法に関するグローバルコンプライアンスプログラムの策定及び実施を支援。
  • GDPRを含む各国の個人情報保護法制を踏まえて、複数の日本企業のグローバルベースの内部通報体制の整備を支援。
  • 日本企業による新興国における買収案件に関して、取引完了後の被買収企業のコンプライアンス監査を支援。
  • 外国企業の本国のコンプライアンス部門と連携して、日本子会社のコンプライアンス体制の整備を長年に渡って支援。
  • マネーロンダリング防止(AML)対策に関する業務マニュアルの作成等、日本における業務全般に関して、国際的金融機関の日本支店にAMLに関するアドバイスを提供。