海外事業に取り組む日本企業のためのグローバルコンプライアンス・アップデート Vol.2
海外への事業展開の拡大が日本企業にとっての経営課題となって久しく、海外工場/営業拠点の設立や外国企業との合弁/M&A/技術導入などの戦略的提携による海外事業への取り組みが、様々な分野で急速に進んでいます。
その一方、事業展開先の国々において、現地の法令違反、不正行為、各種規制やグローバルルールへの抵触など、コンプライアンス上の問題に直面する事例が増えており、巨額の賠償金/制裁金、許認可の取消し/入札資格停止、役職員の逮捕/処罰、強制捜査や民事訴訟、社会的信用の低下と事業への悪影響など、当該国だけではなく関係各国まで巻き込んだグローバルスケールでの重大なコンプライアンス・リスクに発展するケースもあります。日本企業が海外で直面するコンプライアンス上の問題は、その業種、進出国、進出形態等によって様々ですが、その対象国が、欧米など先進諸国にとどまらずアジア、中東、南米、アフリカと多様化してきていることに伴い、特定の国や地域での経験と知識だけでは対応が難しいケースも増えており、文字通りグローバルな知見と対応力を持つことが求められています。
当ニューズレターは、海外事業を展開する日本企業のために、ベーカーマッケンジー東京オフィスにおいて海外コンプライアンス問題を取り扱うの様々な分野の専門家が結集し、その知識・経験とグローバルネットワークを最大限に活かし、海外のコンプライアンス問題に関する最新の動向や実務上の留意点を定期的にお届けするものです。