2020年5月4日、米国商務省のウィルバー・ロス長官は、変圧器に組み込まれる積鉄心用の積層、変圧器に組み込まれる巻鉄心及び積鉄心、電気変圧器、並びに変圧器レギュレータの米国への輸入が、その量及び状況に照らして、国家の安全保障上の脅威となっているかについて、調査を開始すると発表した。通商拡大法(The Trade Expansion Act of 1962, as amended)第232条に基づく調査を開始することとした本決定は、国会議員並びに業界関係者からの問合せ及び要請に対応したものである。ロス長官は、「商務省は、変圧器に組み込まれる積鉄心用の積層、変圧器に組み込まれる巻鉄心及び積鉄心、電気変圧器、並びに変圧器レギュレータの輸入が国家安全保障に与える影響について判断するために、徹底的に、公平に、かつ透明性のある形で審査を実施する」と述べた。

米国商務省によれば、変圧器は米国のエネルギー・インフラの一部であり、変圧器及びこれに不可欠な部品をの国内供給を確保することにより、米国が、民間人、重要なインフラ、及び米国の防衛産業の生産能力に影響を及ぼす大規模な停電に対処することを可能にする。

米国商務省の産業安全保障局が調査を実施する際には、パブリック・コメントの機会が設けられる予定である。