Federal Trade Commission(米国連邦取引委員会、以下「FTC」)は2024年4月23日、米国全土で雇用主とworkerとの間での退職後の競業避止義務条項(以下、退職後の競業避止義務条項を単に「競業避止義務条項」とする)を禁止する内容の最終規則(以下「本規則」)を発表した。FTCは、競業避止義務条項はworkerに重大な損害やコストを負担させ、市場の競争条件にも悪影響を及ぼすとし、雇用主がworkerと競業避止義務条項を含む契約を締結したり、特定の競業避止義務条項を強制することは、原則として不公正な競争方法としてFederal Trade Commission Actの第5条に違反するとしている。FTCは競業避止義務の代替手段となりうるものとして秘密保持契約(NDA)の活用や賃金や労働条件の改善等を挙げた上で、これらの代替手段によって企業機密の保持やworkerの雇用の維持を実現すべきとする。

関連情報

取扱業務