不正調査 / 不祥事対応
概要
国内外において深刻な企業不祥事が続発する中、法令遵守/コンプライアンスへの社会的な要請はかつてない高まりを見せており、たった一つの不祥事が大企業を崩壊に追い込む事例もめずらしくありません。こうした状況下、万が一社内に何らかのコンプライアンス問題があると疑われる端緒が発見されたとき、企業に求められるのは、事実関係の早期解明とそれに基づく適切な不祥事対応です。
当事務所は、日本国内だけではなく、海外におけるコンプライアンス違反事案に対する不正調査について豊富な経験をもち、こうした調査に卓越した弁護士及びスタッフを多数擁するとともに、所外の会計事務所、探偵調査会社などの各分野の専門家と共同し、厳密な情報管理のもとで秘密を保持しつつ、事実関係の調査報告、法的リスクの分析、是正措置・再発防止策の助言にあたっています。
特に、海外における不祥事対応においては、現地の言語及び商習慣に精通したベーカーマッケンジーの各国事務所に所属するコンプライアンス & 不正調査の専門家と連携し、現地の労働法や個人情報保護法に準拠した不正調査や是正措置の実施を支援します。また、米国DOJや米国SECを含む海外の捜査当局との司法取引に関して豊富な経験を有する専門家が、発見された事実関係に基づいて、自主申告の要否を含めて捜査当局との折衝を支援します。さらに、必要に応じて、不正調査の結果を踏まえてメディア対応などのサポートも提供しています。
主要実績
- 複数の東証一部企業及びNYSE上場の米国企業の日本子会社の不適切会計事案の内部調査に従事。
- 東南アジアにおける米国FCPAに基づく贈賄事件の調査において、NYSE上場の日本企業を代理。
- アジア各国での贈賄事案において、複数の東証一部上場の社内調査及び海外エージェントとの折衝を含む再発防止策を支援。
- ベトナム、インドネシア及びウズベキスタンにおけるODA事業に関連した海外贈賄問題に関連して、日本交通技術株式会社の第三者調査委員会に参加。
- 日本企業による新興国の公共入札における不正事案に対する国際開発金融機関の制裁案件において、社内調査、国際開発金融機関との和解交渉及び制裁解除条件の充足を支援。
- 日本企業のシンガポール子会社の不祥事事案について、所外のPR会社と連携して海外のメディア対応をサポート。
- 海外の医薬品メーカーの国内の薬機法違反事件について、社内調査の実施、立入検査への立ち会い、当局との折衝等を支援
- 外国のヘルスケア企業の日本子会社の社員による14億円を超える着服に関連した内部監査を支援。