ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業)(以下、「ベーカーマッケンジー」)は、セイコーエプソン株式会社(以下、「エプソン」)が印刷関連のソフトウエアを開発する業界トップクラスのプロバイダー、米国Fiery, LLC(以下、「Fiery」)を買収するにあたり、エプソンに法的アドバイスを提供しました。買収金額は約831億円で、必要な規制当局の承認、及びその他の一般的な取引完了条件を充足した上で、2024年年内に完了する予定です。

カリフォルニア州に本社を置くFieryの2023年12月期の連結売上高は2億ドル(約280億円)[1]となります。印刷業者などが使う業務用のデジタル印刷機の印刷工程に使うソフトウエアを手掛け、印刷の効率化や高画質化に強みを持ちます。エプソンとFieryは、デジタル印刷技術を活用して顧客の生産性を最大化するためのサポートに長年携わっており、今回の締結は印刷業界全体の発展につながることが期待されます。

ベーカーマッケンジーでは、東京事務所のコーポレートM&Aグループのパートナーの木村裕がチームを率い、カウンセルの鈴木惇也、アソシエイトの柏原敬俊佐藤裕治、及び知財テックグループのパートナーの岡田次弘らがサポートしました。米国オフィスでは、パートナーのDerek LiuEmery Mitchellが本案件をリードしました。

[1] 数字は非監査です。