ベーカーマッケンジーは、東京に本社を置く日本の大手化学メーカー、UBE株式会社(UBE)によるドイツLANXESSのUrethane Systems事業の買収に関して法的アドバイスを提供しました。本取引の買収金額は約4億6,000万ユーロで、必要な規制当局の承認の上で、2025年前半に完了する予定です。

UBEは1897年創業の化学製品等のメーカーです。化学事業は、基礎化学品から先端分野の高機能製品まで幅広く展開しています。東京証券取引所上場企業であるUBEグループは全世界に約70社、従業員数約8,000人を擁し、2024年3月までの12か月の売上高は4,682億円となります。

LANXESSは、2023年の売上高67億ユーロを誇る世界大手の特殊化学品メーカーです。現在、32か国に約12,600人の従業員を擁します。LANXESSの中核事業は、中間体、スペシャリティアディティブス 、コンシューマープロテクション製品・サービスの開発、製造及び販売となります。

Urethane Systems事業は、世界5所の製造拠点の他、米国、欧州及び中国にテクニカルセンターを有します。UBEは、LANXESSの総従業員数約400名となるUrethane Systems全事業を引き継ぎます。Urethane Systems事業の2024年12月期見込売上高は約2億6,500万ユーロです。

ベーカーマッケンジー フランクフルトオフィスの本案件リードパートナーの一人であるDr. Johannes M. Baumannは、「ベーカーマッケンジー東京事務所をはじめ、世界各地のオフィスと緊密に連携し、Urethane Systems事業の買収を一元的にサポートすることができました。本買収が、クライアントのスペシャリティケミカル事業を更に発展させ、新たな成長を築き上げる布石になると確信しています」と述べています。

更に、東京事務所より本案件のリードを務めたコーポレート/M&Aグループパートナーの辻本哲郎は、「日本企業のグローバル戦略の一旦を担い、世界トップクラスの事業基盤をともに築くために、本案件に携わることができ光栄に思います。今後ともクライアントの事業成長の一助となるべく、一同最大限尽力して参ります」と加えました。

本案件は、Dr. Baumannと共にフランクフルトオフィスのパートナーであるChristian U. Atzler、辻本がリードを務め、東京事務所のパートナーである稲葉正泰バイロン・フロスト及びアソシエイトの戸田隆寛、並びにドイツ3オフィス、アムステルダム、シカゴ、ロンドン、ミラノ、リオデジャネイロ、サンパウロ、上海及びシドニーのグローバルチームが連携しサポートしました。