ベーカーマッケンジー、フォルシアによるクラリオンの買収(約12億5,000万ドル)に関して、法的アドバイスを提供
【東京発 2018年11月2日】ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業)(所在地:東京都港区、代表パートナー:ジェレミー・ピッツ、以下「ベーカーマッケンジー」)は、国際的な自動車部品メーカーであるFaurecia S.A.(以下「フォルシア」)による、日本のカーナビゲーションシステムメーカーであるクラリオン株式会社(以下「クラリオン」)の全株式を対象とした公開買付け案件(総額約12億5,000万米ドル)に関して、フォルシアに法的アドバイスを提供しました。株式会社日立製作所は、その保有するクラリオン株式63.8%について、フォルシアが実施する公開買付けに応じることで合意しています。本取引は、規制当局による承認を条件として、2019年第1四半期中に完了する予定です。
フォルシアは、1997年に設立され、世界の自動車産業における主要な企業の1つです。現在、世界35か国290の拠点(30の研究開発拠点を含む)に約109,000人の従業員を擁し、自動車用シート、内部システム、クリーンモビリティ分野で世界的に高いシェアを誇っています。
クラリオンは、日本を拠点に車載インフォテインメント(IVI)システム、フルデジタルオーディオシステム、ヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)、高度運転支援システム、コネクティビティ、クラウド・ベースサービス等を手がける大手サプライヤーです。
ベーカーマッケンジーでは、東京事務所のコーポレート/M&Aグループのパートナーの乘越秀夫及び遠藤聖志、パリ事務所のパートナーのStéphane Davin及びFrançois-Xavier Naimeがリードパートナーを務めました。また、ブリュッセル事務所のパートナーのWerner Bergが独占禁止法の側面に関してリードパートナーを務めました。その他、東京事務所の独占禁止法・競争法グループのカウンセルの佐藤哲朗、同キャピタルマーケットグループのカウンセルの谷田部耕介、コーポレート/M&Aグループのシニア・アソシエイトの稲葉正泰、ブリュッセル事務所のアソシエイトのAliki Benmayor及びSophia Real、並びにパリ事務所のアソシエイトのGiuliano Lastrucci及びMadalina Asanduluiが本件に携わりました。
ヨーロッパ・中東・アフリカ地域のM&Aチームを率いるDavinは本案件について、「コックピットエレクトロニクス領域のリーディングカンパニーを目指すフォルシアの戦略を加速させる本案件において、同社にアドバイスをご提供できたことを大変嬉しく思います」と述べています。
さらに、アジア・パシフィック地域のM&Aチームを率いる乘越弁護士は本案件について、「ベーカーマッケンジーでは、各国事務所の専門家がシームレスに連携することで、企業にとって戦略上重要なクロスボーダーディールを現地の法的リスクを回避しながら確実に成功裏に導きます。本案件においても当ファームの強みを存分に発揮することができたと思います」と述べています。