ベーカーマッケンジーは、独立系資産運用会社Pleiad Investment Advisors(以下、PIA)がテクノロジーに特化したグロースステージ投資向けプライベートエクイティファンドの第一号として組成したPleiad-Minerva Growth Opportunities LP(クローズドエンド型ファンド)のクロージング、およびPIAによる日本のテクノロジー関連企業に対する2つの初期投資に関して法的アドバイスを提供しました。

日本におけるテクノロジー分野の成長の推進力を背景に、本ファンドは日本の金融機関、個人富裕層、海外機関投資家など、幅広い層の投資家を集めました。

ベーカーマッケンジーは、複数の法分野および法領域に跨るチームを編成し、本ファンドのストラクチャリング、組成および許認可並びにM&A取引を含め、多様な側面からのアドバイスを提供しました。

本案件には、ベーカーマッケンジー香港オフィスから、ファンド組成のスペシャリストであるEdwin Wongをリードパートナーとし、金融サービスグループの弁護士であるElizabeth MifsudおよびDa Wangが関与しました。また、東京オフィスから、日本のファンド規制に関するアドバイスに関してパートナーの辻本哲郎およびカウンセルの谷田部耕介が、テクノロジー関連企業への投資案件に関してパートナーの木村裕が関与しました。

Wongは、本案件について、「本案件はプライベートエクイティ分野への進出を目指すPIAにとって重要なマイルストーンになるものであり、そのような案件に私たちが関与させていただけたことを大変嬉しく思います」と述べました。

Mifsudは、「本案件は、成長する日本のハイテク分野への投資をPIAが率先して推進していくことの現れと言えます。その背景としては、日本企業がデジタル化に対応すべくテクノロジーへの設備投資を増強していることが挙げられます。日本政府がデジタル導入を加速させる政策や、2021年末までにデジタル庁を設立する計画も、多くの大手プライベートエクイティファームの関心を集めており、日本のベンチャーキャピタル市場は非常に活況なものとなっています」と述べました。

また、Wongは、「日本のベンチャーキャピタルおよびプライベートエクイティ市場が今後どのように発展していくのか注目しています。私たちは、PIAがアジア全域でプラットフォームとアセットクラスを拡大する中、彼らの法的ニーズを引き続きサポートできることを楽しみにしています」とも述べています。